離婚調停に臨む3【第一回目:妻に訴えられた男が語る調停の現場】

2021年4月2日

2回にわたる準備編は終了し、今回からは調停でのやりとりを記事にします。
離婚調停に臨む1【金をかけてでも弁護士をつけるべき?】
離婚調停に臨む2【有利にすすめるための準備するべき5つのこと】

調停の雰囲気やそのときに何を聞かれるのか。
自分に弁解の余地はあるのか。

不安でたまらない日々を過ごし迎えた当日。

実際は想像していたよりも和やかな雰囲気で話し合いが始まりました。

家庭裁判所へ到着

離婚調停第一回目。

家裁に到着すると駐車場には妻の車が止まっていました。

受付に来所の要件と氏名をフルネームで伝えます。

本人確認のため身分証明書を提示、すぐに待合室に案内されます。

待合室には本棚があり、「100万回生きた猫」を手に取って読んでみました。

ここにそれを置く意味はわかりません。

調停の様子

はじめに

係員に部屋へ案内されます。

室内には身なりの良い年配の男女二人の調停委員が待機していました。
両名ともに弁護士バッジをつけています。

正面に着席を促され、ここでも身分証明のため運転免許証を提示します。

間もなく裁判官と名乗る男性が入室し、調停の目的、進め方について淡々と説明します。

質問が無いことを確認すると、裁判官は退室しました。

ここからは調停委員と私の三人で話をすることになります。

調停の雰囲気

思っていたよりも雰囲気は和やかでした。

会話については男性の調停委員が主導し、女性がフォローをするといった形です。

語り口は穏やかで、声のトーンも安心できるものでした。

話の内容

主な話題は、申立書についての事実確認です。
「奥さん、こう言っていますが、どうでしょう、間違いないですかね?」
こんな感じです。

その際、事実と違ったり自分の認識と違うことには、しっかりと意見を述べます。
主張すべきことは主張しましょう。

私の場合、「酒を飲みすぎる」といった確認時にそれを行いました。

「確かに私は酒が好きですし、よく飲みます。
妻の実家では誰も酒を飲まないので、自分のことが奇妙にみえたのでしょう。
ただ、飲みすぎて翌日に仕事を休むといった、だらしないマネをしたことはありません。」

「ええ確かに、飲みすぎの定義というものはありません。奥様の感覚的なものかもしれませんね。」

調停委員はうなずきながら、何やらメモをとります。

そんなやりとりを30分ほど行った後、待合室に戻るよう促されます。

私が待機中、今度は妻と先ほどの自分との会話内容を確認しているようでした。

次に入室した際、「お二人の言い分に大きなずれはないですね。」
そう評価をいただきました。

その日、妻と私と交代でのヒアリングを2~3回行っています。

離婚調停第一回目のまとめ

今回のまとめ

  • 思っていたより雰囲気はいい
  • 聞かれたことには正直に答える(ウソついてもばれると思う)
  • 主張すべきことは主張する

初回とあって、それほど踏み込んだ話まではありません。

申立書の事実確認と、離婚に対する本人たちの意思確認が話題の中心でした。

一つだけ気になったことがあり、質問しました。

「妻には弁護士の先生はついているのでしょうか。」

調停委員は静かに首を横に振りました。

「あなたは弁護士に依頼しますか? そうするなら早めにしたほうがいいですよ。」

そうアドバイスをいただきました。

第二回目の調停日は一か月後となりました。

その際、源泉徴収票のコピーを2部持ってくるようにとのことです。

あとがき

思っていたより話しやすい雰囲気に肩すかしをくった感じでした。

裁判所、申立て、イコール「自分は悪人」といった先入観で、厳しい質問や叱責があるのかな。

多少なりとも身構えていましたが、そういったことは全くありません。

驚いたのは、調停委員が話を聞き出す能力に長けていることです。
つい、余分なことまでしゃべっちゃいそうになります。

余談ですが、駐車場に行くと妻の車はありませんでした。

この後、何度か調停に出向きましたが、現地で妻と顔を合わせたことは一度もありません。

今回の記事は自分の体験をもとに執筆しております。
自治体や、調停委員、その他の条件で必ずしも記事内と同じ状況にはならないことをご理解ください。

今回も最後まで読んで下さった皆様、ありがとうございました。

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