こんにちは、ダメ夫です。
第一種衛生管理者という資格をご存じでしょうか。
衛生管理者は、労働者の健康障害や労働災害を防止することを目的に安全衛生法で定められた国家資格です。
50人以上の労働者がいる職場では、衛生管理者を選任し届け出の必要があります。
種類もあり、第一種衛生管理者 ”>” 第二種衛生管理者 となっています。
出題範囲が若干違いますが、試験の難易度はほぼ同じといっていいでしょう。
どうせなら第一種衛生管理者を目指すことをオススメします。
私はこの資格を平成16年に取得しています。
この記事の内容
- 受験資格
- 受験に必要なもの、申し込み方法
- 難易度や勉強方法、学習の期間
受験資格
衛生管理者の受験には実務経験が必要です。
ここの制限がやっかいですね。
受験資格
- 大学または高等専門学校(短大を含む)を卒業し、労働衛生の実務経験が1年以上ある。
- 高等学校を卒業し、労働衛生の実務経験が3年以上ある。
- 労働衛生の実務経験が10年以上ある。
他にもあるようです、詳細は安全衛生技術試験協会のホームページをご覧ください。
上記の資格を有していれば、事業主の証明書を添えて受験の申し込みをします。
事業者証明書(安全衛生技術試験協会)
受験に必要なもの
受験に必要なもの
- 受験申請書
- 試験手数料6,800円(税込み)
- 添付書類(卒業証明書のコピー、事業者証明書)
- 本人確認証明書(運転免許証のコピーで可)
- 証明写真(30mm×24mm)
受験申請書は最寄りの安全衛生技術センターへ問い合わせ、郵送してもらうのがいいでしょう。
添付書類のひとつに、実務証明が必要です。
人事・総務に相談すればいいと思います。
試験希望日は自分で選べますが、満員の場合がありますので注意が必要です。
地域を管轄するセンターによって違いますが、毎月1回~毎週試験を行っています。
申し込みは郵送がいいと思います。
難易度や勉強方法
難易度
難しい試験ではありませんが、勉強をせず一般常識のみで合格するものではありません。
専門的な知識が要求されます。
試験の内容は以下の通り。
種 類 | 出題数(配点) |
労働衛生 | 17問(150点) |
関係法令 | 17問(150点) |
労働生理 | 10問(100点) |
試験時間は3時間ですが、それほどかかりません。
合格基準
合格基準は「科目ごとに40%以上の得点」かつ「合計点数が総得点の60%以上」です。
総得点が60%を超えていても科目で40%未満の場合、不合格になります。
バランスよく勉強しましょう。
令和元年度の第一種衛生管理者の合格率は46.8%になっています。
勉強方法と期間
過去問が載っている参考書を購入し、学習します。
過去5回程度の問題が掲載されていれば十分です。
やってみればわかると思いますが、同じような(全く同じ)問題ばかり出題されます。
慣れれば、問題を読み終わる前に答えがわかります。
一日1時間、2週間程度で大丈夫でしょう。
安全衛生法を解説した分厚い参考書もありますが、受験には不向きです。
あとがき
国家資格ですが、決して難しい試験ではありません。
多くの企業に必要とされる資格だからでしょう。
言うまでもなく、試験に合格するだけが目的ではありません。
本来、第一種衛生管理者に要求されるものは非常に幅が広いのです。
試験の合格は実務の中で理解を深めるための第一歩であると位置づけましょう。
会社からは安全衛生の中心人物として期待されます。
ちなみに、一度取得すれば免許の更新等はありません。
免許証の中の私は若いままです。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。