調停離婚【将来を誓い合ったはずの二人に重くのしかかる現実】

2021年3月16日

協議離婚と調停離婚の違い

離婚調停って何? 主に男目線での解説と経験談、注意する点をまとめました。

離婚には大きく分けて協議離婚調停離婚があります。

ポイント

  1. 協議離婚 当事者同士で離婚に関わること全てを解決する方法
  2. 調停離婚 第三者である調停委員が仲介、離婚の成否・条件等を決定する方法

今回紹介するのは、自分が経験した2.調停離婚のパターンです。

本来なら、当事者同士で話し合い、解決できないようなら調停離婚へと進むものです。

と思っていましたが、何の話し合いもないまま一方的に裁判所から出頭命令が来たのです。

後でわかりましたが、そういった形も多いようですね。 特にDVやその他、まともに話ができない、したくない場合などに見受けられるそうです。

実は私、去年だけで二度の調停を経験しました。

一度目は離婚、二度目は別居費用の決定のためのものです。
婚姻費用【好きで出て行ったくせに金よこせ?そりゃないよ…】

要約すると、離婚が不成立となったため、婚姻費用の決定 といった感じです。

調停の準備

準備に関しては、少し掘り下げた記事を準備しました。

そちらも是非ご覧ください。

離婚調停に臨む2【有利にすすめるための準備するべき5つのこと】

準備するもの

まず、家庭裁判所から封書が届きます。

タイミングとしては初回調停の一か月前ぐらいです。

書類の中身は以下のようなものです。

手元に届いた書類

  1. 夫婦関係等調整調停申立書
    申立人と相手方の本籍、住所、氏名、生年月日、未成年の子の氏名、申立ての動機等が記載されています。
  2. 照会書及び進行に関するメモ
    調停を円滑に進めるための事前調査表、10問ほどのアンケート形式
    (例)これまで話し合いがつかなかった点は何ですか。婚姻費用の取り決めはされていますか。進行に関する要望があれば書いてください。等々…
    記入後、初回調停の10日ほど前までに同封の返信用封筒にて提出します。
    郵送前に、コピーをとっておくと良いでしょう。
  3. 案内(調停の進め方、地図、期日通知等)
    出頭期日のお知らせ、進め方など調停の説明書、地図。

また、案内の中に当日持参するものとして以下のお知らせがありました。

当日持参するもの

  • 本人確認のできるもの(運転免許証、健康保険証など)
  • あなたの今後の予定がわかるもの(手帳等)
  • 印鑑
  • 「家事調停のご案内」(本紙)

ほかにも、筆記用具は当然として、源泉徴収票の写し、家計の状況がわかる資料があるといいですね。

気持ちの整理

自分はどうしたいのか、はっきりさせましょう

離婚を承諾するかどうか これが一番重要です。

承諾するなら親権やお金のこと、その他詳細についても考えておいたほうがいいでしょう。

自分は離婚しないと決めていましたので、その先のことはあまり考えませんでした。

情報の収集

情報の収集は大事です。

経験者の方が圧倒的に少ない「離婚調停」。

情報の収集は困難でした。

ネットで「離婚調停」と探しても弁護士の宣伝が多く、あまり有益な情報は無かった覚えです。

人に相談しようにも内容がアレなので難しい状況でした。

もんもんとした中で、期日を迎えることになりました。

今思ってみれば、書籍などで事前に知識を得るのも良かったと思います。

調停に臨む

実際の調停の様子

当日は裁判官から調停のすすめかたについて口頭で説明があります。
内容は事前に案内された通りのものでした。

調停委員は年配の男女二人でした。 共に弁護士のバッジをつけています。

申立の内容について、照会書と進行に関するメモをもとに事実確認を行います。

特にむずかしい雰囲気ではなく、淡々と質問に答えた記憶があります。

30分ほど話をして、待合室に戻りました。
その間、先ほどの自分の話をもとに妻と話をするとのことでした。

待つこと30分、再度調停委員と面談。

自分と妻のそれぞれの言い分を聞き、双方の主張に隔たりがないかを確認します。

結局3回ほどそのやりとりを繰り返し、第一回目の調停は終了しました。

次回、約一か月後が第二回目の調停期日です。

二回目は初回より若干心にゆとりができ、リラックスして臨むことができました。

話す内容は前回とほぼ同じです。

若干気になったのは、前回より私生活や今後についての言及があったことです。

同様に第三回目の調停へと続きます。

回を重ねるごとに話の内容は踏み込んだものになります。

そして第四回目の調停です。

委員からの第一声、「やっぱり離婚はむずかしいですか…?」

自分は離婚しないと決めていたので、それを押し通しました。

これ以上回を重ねても進展がないと判断され、裁判官から「離婚調停は不成立」と告げられました。

ただし、別居の妻に婚姻費用として当面、毎月8万円を支払うと約束し、調停は終了となりました。

調停で私が感じたこと

調停委員と向き合う際に大事だと思うことをまとめました。

ポイント

  • 質問には正直に答えましょう。(絶対)
  • 相手の悪口、自分は悪くない等、言い訳をするのはやめましょう。
  • 調停委員はプロです 中途半端な理論武装はまったくの無駄です。

まあ、当然のことですね。

心象とかもありますので、敵対心を表に出すなどは避けましょう。

最終的に審判になった場合、マイナスになる可能性もあります。

私の場合、それほどイラつく話もありませんでした。

今回の調停で私が感じたことです。

感想とわかったこと

  • 調停委員は離婚を成立させたがっている?(それがミッションか?)
  • 相手方が勝手に家を出て行ったとしても、相応分の「婚姻費用」を支払う必要がある。

離婚をさせたがっている?という表現はどうかとも思いますが、「離婚したら」とか「離婚するなら」といったフレーズが気になりました。
知っておくべき調停委員への向き合い方3つ【彼らは中立か?】

勝手に家を出て行ったのに金をよこせって何だか理不尽な気がしますが、法律で定められてるとのことです。
婚姻費用【好きで出て行ったくせに金よこせ?そりゃないよ…】

もし払わないと、さかのぼって請求されることもあるみたいですね。

なお、支払いは証拠が残る銀行振込がいいと教えられました。
払った払わないで揉めるケースもあるそうです。

エピローグ

たくさんの時間とエネルギーを使いましたが、人生の経験値は上がったと思います。

離婚を切り出された原因は?そもそもなんで別居してるのさ?といったことはもう少し慣れたころ書かせていただきます。

今回の離婚調停は不成立となりました。

しかし、ほどなく別の調停で家裁からの出頭案内が来ますが、その時は知る由もありませんでした。

詳細は、婚姻費用【好きで出て行ったくせに金よこせ?そりゃないよ…】をご覧ください。

他にも離婚調停に関する記事を追加しています。

是非ご覧ください。

離婚調停に臨む1【金をかけてでも弁護士をつけるべき?】

離婚調停に臨む2【有利にすすめるための準備するべき5つのこと】

離婚調停に臨む3【第一回目:妻に訴えられた男が語る調停の現場】

離婚調停に臨む4【第二回目:調停委員ブチ切れる!(怖っ)】

離婚調停に臨む5【最終回:自分のストーリーを貫いた結果】

最後まで読んで下さった皆様、本当にありがとうございました。

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