児童心理治療施設とは【くらしぶり、かかる費用・金額】

2021年5月5日

こんにちは、ダメ夫です。

児童心理治療施設というものがあります。

入所または通所で心理治療を施しながら生活改善・学力向上を図り元の学校への通学を目指す施設です。

普通の家庭ではあまりなじみがないと思います。

私の長男は中学2年の夏、親元を離れ入所しました。

一時保護が終わる時の選択肢のひとつがそれでした。

私の長男が一時保護になったいきさつ【えっ?!マジですか?】

今回は自分のケースをもとに「児童心理治療施設」について解説します。

この記事の内容

  • 児童心理治療施設でのくらし
  • 入所や生活に対しかかる費用
  • 子供たちの進路

児童心理治療施設の概要

以下は主にパンフレットから抜粋。

建物、設備

3階建ての生活棟と2階建ての学習棟に分かれています。

【生活棟】

4人部屋、2人部屋、個室
食堂、デイルーム、キッチン、浴室、洗面、トイレ

会議室、遊戯室、観察室、工作室、医務室
静養室、相談室、心理療法室
家族室、事務室、宿直室

【学習棟】

一般教室、コンピューター室、特別教室、多目的スペース

サポート体制

【心理治療】

セラピストと個別面談を行う。

一緒に遊んだり話をする中で自分らしさを取り戻し、成長の援助を行う。

【生活指導】

毎日の基本的生活習慣と規則正しい生活を大切にし、一人立ちをしていくために必要な課題が身につくようサポートする

子供たちのくらしぶり

子供たちは年代・性別を考慮しバランスよく数個のグループに分けられます。

10数人で構成される1グループが活動の単位となります。

一日の流れは決まっており、平日と休日の2パターンが存在します。

平日は7:00の起床後、準備をして隣接している学習棟へ登校します。

心理的な問題など、登校できない子供は生活棟でミニスクールを行います。

下校後は夕食までの間、それぞれに時間を費やします。

長男は仲の良い入所者とグラウンドで遊んでいたようです。

夕食後に1時間程度の学習時間があります。

その後入浴、TVを見たりカードゲームなどで余暇を過ごします。

就寝は小学生が21:00、中学生が22:00です。

休日はグループワークで菓子作りやスポーツなどをして過ごします。

季節ごとにレクレーションが用意され、楽しみにしている子どもたちも多いようです。

また、許可されれば施設内での面会や一時帰宅をすることもできます。

長男は母親と面会をしたり、その実家へ帰省したりしていたようです。

私には何の誘いもありませんでした。

私は長男の入所前に施設の見学をしています。

案内は生活指導の職員にお世話してもらいました。

平日の昼間だったため、子どもたちは学習棟で授業を受けていました。

教室は3つあり、複式学級で小学生が2クラス、中学生が1クラスです。
(すこし記憶があいまいです。)

どの子も明るく、自分のイメージとはずいぶん違ったことを覚えています。

暗く落ち込んで、自分の意思を表現するのが苦手な子どもたちが集まっているのかと思っていました。

現実はそんなことはありません。

普通の子どもたちでした。

施設長は、入所して2週間もすればみんな元気になるとおっしゃっていました。

我々に対しては、まるで空気のようなものでまったく意に介しません。

見学に慣れているのかと思います。

実際に支払う費用

保護者の収入によって金額が決定されます。

私の場合、1年目は月額29,000円でした。

2年目は18,700円に減額されています。
(理由はわかりません)

支払い方法は「児童福祉費負担金」という名目での口座引き落としになります。

それで食事、衣類、その他すべてを賄ってもらえます。

もちろん学校での給食費、その他学習教材など追加の請求は一切ありません。

希望すれば塾に通うこともできるようです。

当然、それでは賄いきれません。

足りない分は、国からの補助金などを充てるのでしょう。

余談ですが、「児童福祉費負担金」は所得控除になりません。
確定申告時に確認しました。

子供たちの進路

入所には転出(住所変更)・転校の手続きが必要です。

1か月や2か月で戻ることはできません。

子どもの多くはおおむね2年以内で元の学校や家庭に復帰します。

長くても中学卒業と共に退所するパターンがほとんどのようです。

もし、中学を卒業しても施設での生活を希望する場合、別の養護施設へ転入すると聞きました。

中学3年生には高校受験の支援も行っています。

具体的には進路相談や三者懇談、学習塾の斡旋などです。

希望する地域の高校見学へも参加させてもらえます。

まとめ

今回のまとめ

  • くらしは規則正しく、隣接の学校で授業が受けられる
  • 入所者の子どもは元気で明るい子どもたちが多い
  • 入所や生活に対しかかる費用は保護者の収入によって決定される
  • おおむね2年以内で退所する、中学生は高校受験の支援もおこなう
  • 許可されれば、親族などの面会や一時帰宅が可能

多感な時期に施設で過ごすことが今後どのような影響があるのかわかりません。

施設って特別ですからね。

やはり、自分の子供には「普通」でいてほしいというのが親の気持ちです。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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