こんにちは、ダメ夫です。
私の長男は中学1年の5月から不登校になりました。
親としては自分の子供が不登校になったら焦ります。
子供の将来に関わる問題ですので、できるだけ上手に対応したいですよね。
自分の経験を振り返り、親としてできること・避けるべきことを記事にしました。
ちなみに長男はこの春、無事に公立高校へ進学することができました。
この記事の内容
- 不登校で心配されること
- 私の長男の不登校の状況
- 親として、どう接するか
不登校で心配なこと
子供が不登校になった。
親として大変なショックです。
そしてまず考えることがその原因です。
いじめがあったのか、勉強についていけないのか、教師との関係がうまくいかないのか。
理由は様々です。
不登校での心配は大きく2つあります。
ポイント
- 本人の将来への不安(学力・体力の低下)
- 家庭への影響(食事の準備、世間からの目)
本人の将来への不安(学力・体力の低下)
一番に考えることは学力の低下で、将来まともな大人になれないのでは、といった心配です。
高校へ行かずとも、大成した人はたくさんいますが、全体から見ればやはり極少数です。
「学校なんて行かなくても大丈夫」
「高校行かなくったって就職できる」
そういった言葉を聞きますが、全て他人事です。
自分の子供が不登校になったら、絶対にそんなことは言えないはずです。
親としては、人並みに高校まで行って望むなら大学へ行き、それなりの会社へ就職してほしいと思うことでしょう。
学力が極端に低く中卒となれば、どうしても将来の選択肢が減ることは避けられません。
体力の低下もあります。
人生の中で決して長くない「成長期」。
それを家の中で過ごすのは非常にもったいないことです。
学校にいれば体育の時間など、体を動かす習慣も身に付きます。
家庭への影響(食事の準備、世間からの目)
地味なことですが、家にいることで食事の用意をする必要があります。
頼むから給食だけでも食べに行ってくれ、と思います。
ストックしていた食材などを食べ散らかすこともしばしばでした。
夕飯用として準備した作り置きの料理も食べてしまいます。
成長期なので、お腹が空くのでしょう。
同級生の親からは同情され、心配されることもありました。
近所からは特異な目で見られることもあったでしょう。
そういったことが私には非常に苦痛でした。
長男の症状
不登校にもいくつかのパターンがあるみたいですが、ここでは長男の症状を紹介します。
表情が暗く、「疲れた」「めんどくさい」など、ネガティブな言葉が増える。
全体的に無気力な印象。
朝、起きることができない。(夜は普通に寝る)
学校へ行っても自分勝手に早退してくる。
(もちろん親には内緒)
ゲームをしている時など、機嫌がいいときは学校に対する気持ちとかを話す。
いじめ等、明確な理由は無い様子。
親ができること
家庭内ですべてを抱え込まず、外部にも相談することです。
助けを求めるといってもいいかもしれません。
親としても勇気のいる行動です。
ポイント
- ママ友への相談
- 学校の先生への相談
ママ友への相談
ママ友は子供同士の話の中で意外なことが聞ける可能性があります。
意外と母親は子どもたちのコミュニティーについて詳しい場合があります。
何気ない会話の中で色々と感じるものがあるのでしょう。
自分が知らないわが子の一面に気づくことができるかもしれません。
学校の先生への相談
学校の先生にも相談しましょう。
電話すれば担任と学年主任の先生との面談ができます。
子どもと三者懇談でもいいですし、子供と先生で話をしてもいいです。
親には言えないけど、先生には話せることがあるかもしれません。
無理に教室で授業を受けずとも、保健室、相談室登校などを提案してくれます。
先生方も、たくさんの不登校の生徒を見てきています。
きっと悪いようにはしないでしょう。
避けるべきこと
大事なことは、親子の関係を前面に出しすぎないことです。
ポイント
- 不登校の理由を問い詰める
- 無理に学校に行かせる
- 手を上げる【重要】
不登校の理由を問い詰める
まず避けたいことは、不登校の原因を根掘り葉掘り聞くことです。
親として、不登校の理由は気になるものです。
しかし、気持ちが先行し結果的に命令、尋問口調になってしまってはいけません。
不登校に明確な理由がない場合もあります。
無理に学校に行かせる
無理に行かせるとトラウマになりかねません。
また、親の目を盗んで早退し、事件や事故に遭遇するかもしれません。
本人の意思で登校できるようになればベストです。
しかし実際は難しいでしょう。
まずは、他の生徒と極力接することがない方法から始めてみるのはどうでしょうか。
学校側に相談すれば、保健室登校や相談室登校などを提案してくれる場合があります。
少しでも学校とのつながりを保ちたいものですね。
体育や美術など、気が向いた授業だけ参加するといった形もアリだと思います。
手を上げる【重要】
これはいけません。
昔はしつけの範疇であったものが、今では認められません。
また、昨今では法律も厳しくなり、場合によっては逮捕されるケースもあります。
やれば良かったと思う対処法
これは、自分の反省をふまえての内容です。
できなかったことばかりですが、今思うベストな対応だと考えます。
ポイント
- 子どもの居場所をつくる
- 話ができる雰囲気を作る
- 家での過ごし方を工夫する
子どもの居場所をつくる
長男は「自分の居場所がない」といっていたそうです。
自分の部屋もあるし、私には何を言っているのか理解できませんでした。
2年経った今でもはっきりと分かりません。
「安心して心と身体を置ける場所がなかった。」
おそらくそんな意味だったのかな、と思います。
振り返ってみれば彼に対し、いつもきつい口調になっていました。
私生活にも干渉しすぎていたかもしれません。
心配な気持ちが先走って、彼が何を考え、どうしたいのかをくみ取る余裕がなかったように思います。
勇気をもって一歩か二歩引いた接し方が必要だったのでしょうか。
話ができる雰囲気を作る
大人は子どもに対し、正しいと思う方向へコントロールしたくなります。
わが子であればなおさらです。
そんな時、親子の関係が前面に出すぎると、子どもは「叱られている」と思うことでしょう。
その状態であれば、何を聞いても本心は話してくれません。
子どもは心を閉ざしてしまいます。
時間はかかりますが、話ができる信頼関係を築くことが大切です。
子供の機嫌のいい時を見計らうなど、タイミングも重要です。
家での過ごし方を工夫する
どうしても家にいるならルールを設けるといいと思います。
放っておいたら一日中ゲームをしたりYoutubeを見て過ごすことでしょう。
風呂掃除でもいいですし、犬のえさやりや洗濯物の取り込みなど責任を持たせましょう。
また、計算ドリルや問題集を何ページかやる約束もいいですね。
学校の先生にお願いすれば、プリントを届けてもらうこともできると思います。
あとがき
不登校に特効薬は無いと思います。
人生の中でも特に濃密な時間を過ごす「学校生活」。
その中で得たものは、今後の人生において大きなウェイトをしめることでしょう。
ただ、その時間はあまりにも短く、時間をかけて・・・など、のんびりはしていられません。
親として焦る気持ちは十分に理解できます。
しかし、
不登校は本人も苦しいはずです。
それを親も認めてください。
理解できなくても、理解をするよう努力することは必要です。
それが私にとって最も足りなかったことのような気がしてなりません。
今回も最後まで読んで下さった皆様、ありがとうございました。