こんにちは、ダメ夫です。
湿度・気温が上昇するこの時期は、細菌が増えやすいので食中毒の危険が高まります。
単身生活で食中毒になったら目も当てられません。
今回は家庭内に潜む食中毒の危険について記事にしました。
正しい知識と対処で食中毒のリスクを回避しましょう。
私は国家資格の第一種衛生管理者を所持しています。
この記事の内容
- 食中毒の症状と応急処置
- リスクの回避のためにやるべきこと
食中毒の原因
食中毒の原因のひとつに細菌があります。
特別な菌というわけではありませんが、食品についてしまった菌が温度や時間等の条件により増殖してしまいます。
そうした有害な物質が付いた食べ物を口にすることによる腹痛、発熱、嘔吐、下痢などの症状を引き起こします。
食中毒の特徴
細菌性、ウィルス性食中毒をいくつかピックアップします。
細菌 ウィルス |
原因 | 症状 |
サルモネラ菌 | 十分に加熱していない卵・肉・魚介 | 食後6時間~48時間で、はきけ、腹痛、下痢、発熱、頭痛 |
黄色ブドウ球菌 | ヒトの皮膚、鼻や口の中にいる菌 | 食後30分~6時間で、はきけ、腹痛 |
カンピロバクター | 十分に加熱されていない肉(特にとり肉)や、飲料水、生野菜など | 食後2~7日で、下痢、発熱、はきけ、腹痛、筋肉痛 |
腸管出血性大腸菌 | 十分に加熱されていない肉や生野菜 | 食後12~60時間で、はげしい腹痛、下痢、血が多くまざった下痢 |
ノロウィルス | カキなどの二枚貝を生や十分加熱しないで食べた場合など | 食後1~2日で吐き気、ひどい下痢、腹痛など |
農林水産省HPより抜粋
腸管出血性大腸菌はO157、O111など重症化すれば死に至るものもあります。
応急処置
市販の下痢止めなどの服用はやめたほうがいいでしょう。
下痢や嘔吐は体が毒素を出すための正常な反応です。
無理に止めるのはかえって良くない場合もあります。
安静にする
体力を消耗するため、なるべく安静にするのがよいでしょう。
水分をとる
下痢、嘔吐などが続くと脱水症状の危険があります。
スポーツドリンクなどをすこしづつ口にしましょう。
消化の良いものを食べる
症状が落ち着いてきたら、消化の良いものを口にするといいでしょう。
体力を消耗しているのでエネルギー補給は重要です。
尚、血便が出る、下痢・嘔吐が止まらないなどの症状があれば迷わず病院へ行きましょう。
食中毒防止のために
細菌をつけない
調理の前には手指はもちろん、まな板、包丁などの調理用具も洗いましょう。
布巾やスポンジなどは定期的に除菌します。
調理で切った食材は、まな板にいつまでも放置せず皿やトレーに移した方がいいですね。
使用後の調理器具はめんどうでも洗剤をつけて洗います。
目に見えない汚れや細菌がついている可能性があります。
洗剤に含まれる界面活性剤の力を借りましょう。
細菌を増やさない
菌は10℃以下、60℃以上で増殖が弱まります。
食品は冷蔵庫に保存してなるべく低温を保ちます。
それでも完全に増殖を止めることはできません。
長期保存はできないと理解しましょう。
細菌を死滅させる
細菌のほとんどは75℃以上の温度で1分以上加熱すれば死滅します。
調理の際、肉や魚介などは中心部までしっかりと熱を通しましょう。
(加熱しても死なないウェルシュ菌などもいます)
あとがき
予防を行うことはもちろん、体調管理も重要です。
過労や睡眠不足、二日酔いなど免疫力が落ちている場合には注意が必要です。
食中毒になりやすく、重症化の恐れもあります。
また、食品衛生的に危険なものがわかることも重要です。
嗅覚、味覚を普段から鍛え、おかしいと思ったものは口にしないことも大切です。
もったいないからと無理に食してもいいことはありませんよ。
捨てる勇気も必要です。
賞味期限・消費期限は目安であり、食べられるかどうかは自分で判断しましょう。
余談ですが、私の生家は商店を営んでいました。
食卓に並ぶものは必ずしも安全といえるものばかりではありません。
食べられるかどうか、すべてが自己責任でした。
意外といけるものだと感じています。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。