【独身男性】孤独死へどう向き合うか【ハイリスク】

2022年4月11日

こんにちは、ダメ夫です。

この歳で単身生活を送る自分は、その人生の最後をどのような形で迎えるのか?
最近はことあるごとに頭をよぎるようになりました。

おそらく、病院・老人施設などで迎えることになるでしょう。
それならラッキーで最悪の場合、誰にも知られることなく、自宅で力尽きる可能性も十分にあります。
むしろ、その可能性の方が高いといえるでしょう。

単身生活者は、私のようなケースのほか、パートナーに先立たれた方・生涯独身の方など様々です。
少し違うかもしれませんが、単身赴任で家族と離れている方も安心できません。

今回は社会問題でもある「孤独死」の状況と、それに対しどう向き合うかを記事にしました。
不安な気持ちが抑えきれません。

この記事の内容

  • 独身男性の孤独死の現状
  • 孤独死を防ぐためにできること・やるべきこと

孤独死に対する意識

孤独死の定義です。
”誰にも看取られることなく、亡くなった後に発見される死”
「孤立死」と呼ぶ場合もあります。

令和3年の資料、60歳以上の男女に「孤独死」に対する意識を調査した結果を紹介します。
一人暮らしの欄に注目してみましょう。

内閣府 令和3年版高齢社会白書より引用

なんと、一人暮らしでは約半数が「孤独死」を身近なものと感じています。

あながち、私が意識するのも無理はないことです。

平成30年度、つまり前述から3年前の意識調査を以下のグラフで比較しましょう。

内閣府 平成30年版高齢社会白書より引用

平成30年度では「孤独死」を”とても感じる”、”まあ感じる”を合わせた数値が45.4%です。
半面、”あまり感じない”、”まったく感じない”を合わせると50.5%で、意識していないほうの数値が高いです。
それが、令和3年度になると、”とても感じる”、”まあ感じるが”50.7%となり、全体の半数を超えることになります。
”あまり感じない”、”まったく感じない”を合わせると47.7%と逆転するのです。

要因は多岐にわたりますが、そのひとつとして新型コロナウィルスにより、「死」がより身近に感じたこと。
またそれにより、余儀なくされた自粛生活で感じる孤独感。
そういったものが大きなウェイトを占めていると考えられます。

孤独死の原因

原因はさまざまです。
今回は代表的なものを例に挙げましょう。

核家族化が進んだことによる単身世帯の増加

半世紀ほど前は大家族が当たり前で、3世代同居といったことも珍しくありませんでした。
しかし時代の流れで核家族化が進み、夫婦だけの世帯が多くなりました。
それに従い、離婚や死別などで単身生活になる方も増加します。

さらに未婚率も、年々増加の一途をたどることから、単身世帯は今後も増えると考えられます。

人とのつながりが希薄になった

以前は「向こう3軒両隣」という言葉があり、地域での付き合いも日常的でした。
近頃では、そのような人付き合いを「めんどうだ」、「苦手だ」などといった理由で避ける方も多くなりました。
それによって、自身における病気などの異常事態にも助けを求めることができず、手遅れとなってしまうケースが見受けられます。

孤独死を防ぐには

あわせて読みたい

では、孤独死を防ぐために私たちができることは何でしょうか?

自分でできること、外に助けを求めることの両面で考えます。

公的サービスの利用

「民生委員」という方がいます。
大ざっぱにいえば、行政側から委託された相談員です。

私の自治体では民生委員の選出は町内在住で任期は3年程度、そこそこ町内の状況に詳しい人となっています。

主な役割の一つとして、独居老人への声掛けを行っています。
その際、何か気になることがあれば行政側へ報告することもあります。

しかし、「民生委員」はボランティアのため、その活動にも限界があります。
セーフティーネットのひとつといったところでしょう。

では、行政サービスはどうでしょうか。

ご存じの通り、国民は最低限度の生活を営む権利があり、国にはその責務があると憲法で規定されています。
相談すれば、さまざまなサービスを提案してくれることでしょう。
自治体によっては地域ボランティアなどの見守りサービスに取り組んでいるところもあるようです。

とはいえ、いきなり役所へ相談するというのはハードルが高いかもしれません。
まずは、身近な民生委員に行政へのパイプ役をお願いするのもアリだと思います。
そういった意味で民生委員は心強い味方といえるでしょう。

民間サービスの利用

民間サービスといってもその内容は多岐にわたります。
常時見守ってもらう必要は無いが、定期的に声がけをしてもらえるとありがたいと思う人は少なくないでしょう。

有効なものは、新聞、牛乳、乳飲料の配達などがあります。
宅配給食などもいいですね。

ねらいとしては、配達のついでに見守りも兼ねていることです。
異常があれば、何らかのアクションをとってくれることが期待できます。

もちろん見守りに特化したサービスも存在します。
大手のセキュリティー会社などはもちろん、身近なところでは郵便局やヤマト運輸などもそういったサービスを提供しています。

社会とのかかわり

独身男性は外部との関わりが疎遠になりがちです。

現役時代は仕事を中心として毎日を過ごし、週末もこれといったことは何もせず、また新たな週が始まる。
そういった方も多いのではないでしょうか。
それでも、仕事を持っているということは貴重です。
身だしなみに気をつけることはもちろん、他人の目を意識することができます。

もしも、病気などの緊急事態で出社できなかった場合、会社側から安否の確認程度はしてもらえるでしょう。

昨今では企業の定年延長をはじめ、高齢者でも働きやすい社会ができつつあります。
できる限り仕事を続け、社会との接点を保ち続けることが重要です。

地域においても頻繁に出歩き、自分の存在をアピールすることも大切です。
買い物に行った際は、レジの店員さんに挨拶をするなど、できるだけコミュニケーションをとるよう意識しましょう。

あとがき

若くて身体が丈夫なうちは、あまり考えることはありません。
しかし、歳を重ねていけば、いつか必ず衰えを自覚するときがやってきます。
その瞬間、不安が一気に襲いかかります。

一人暮らしをしていれば、どうしても避けられない「孤独死」。
ある程度の覚悟は必要です。

金銭的な蓄えがあれば、老人ホームなどへの入居も可能です。
多くの人はそれもかなわず、ひっそりと人生の幕を閉じる事でしょう。

人生の総決算である、その最後の時。
皆、平等に訪れます。

あまり惨めな状況だけは避けたいですよね。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

-おすすめ記事, くらし, 雑記
-,