こんにちは、ダメ夫です。
児童相談所のコントロール下にいる子どもをどう取り返す、取り戻すか。
私の長男は中学2年の6月に一時保護となりました。
その後、児童心理治療施設へ入所しています。
当初の予定では、中学卒業までの期間をその施設で過ごすことになっていました。
しかし、卒業を目前に控えた中学3年の12月に施設を出所し、親元に帰ってきています。
なぜ親元に戻って来られたのか?
私も、別居中の妻も「子どもを返して欲しい」と特別に働きかけたことはありません。
今回は長男がどのようにして帰ってきたのか?
そのいきさつについての記事です。
この記事の内容
- 児童相談所の管理下にいる子どもが、どのようにして帰ってきたのか
- 子どもを返してもらうために重要なこと
長男の受入先
帰ってきたといっても、「私のところに」ではありません。
別居中の妻の元に戻っていったわけです。
妻は長女(19歳 大学生)、自分の両親と暮らしています。
長男が起こした事件
施設で生活を送る中で長男は、ある日、事件を起こしました。
とある真夏の夜に他の入所者(女子)と無断で外出したのです。
当然ながらお叱りを受け、女の子にいたっては別の施設へ転所することになったそうです。
そこだけを切り取れば、年頃の子どもたちにありがちな青臭い出来事でした。
しかし、それを機に12月の退所にいたるまで、一気に状況は変わっていきます。
子どもを返してもらうには
こちら側がいくら「子どもを返してほしい」と訴えても、許可されることは難しいと思います。
むしろ、場合によっては児相側に、悪い印象を与えることにもなりかねません。
ではなぜ、長男は児相のコントロール下を脱することができたのでしょうか。
その要因は2つあると考えています。
ポイント
- 受け入れ先の家族構成、経済状態などが適切であった
- 本人が施設を出たいという明確な意思があった
受け入れ先の環境
大きく2点に注目です。
一つ目は「経済的に問題が無いか」です。
一時保護や養護施設等に関わる場合、家庭に何らかの問題を抱えている場合が多いのが特徴です。
いわゆる「貧困家庭」などでは、満足に食事も与えられず、最低限の生活をおくることすら困難な場合もあります。
もうひとつは「家族構成」です。
昨今はネグレストに代表される、育児放棄などが挙げられます。
親だけでなく祖父母など、本人を取り巻くバックアップ体制が重要になります。
いずれの場合でも、一朝一夕に改善を期待できるものではありません。
行政、主に福祉関連とタイアップし、問題を解決するにはそれなりに時間がかかるものです。
そういった意味で、長男のケースは非常にラッキーだったといえます。
受入先候補である、私と別居中の母の実家には、母とその両親のほか、姉までいるわけですから。
いろいろな審査や調整があったことだと思いますが、結果的に「適切である」と判断されたのでしょう。
本人の意思表示
ある意味、これがすべての始まりです。
本人が「施設を出て親元に帰りたい」という明確な意思表示をすることです。
児童相談所は本人の意向を無視すれば、人権にかかわる可能性もありますので、何らかのアクションを起こす必要があります。
受入先の模索や調査、評価などを行うことはもちろん、場合によっては言葉巧みに施設に引きとめようとするかもしれません。
施設は多くの入所者にとって、決して居心地のいいものではありません。
ルールが厳しく、自由は制限されます。
夜中に小腹が空いてインスタントラーメンを食べるなどといったことはできません。
好奇心旺盛な年齢です。
日ごろから、施設での不自由な生活に物足りなさを感じていたと思います。
そんな中、自らが起こした事件をきっかけに、施設を出たいと強く思うようになったのでしょう。
あとがき
今回のまとめ
- 本人の意思が一番重要
- 受け入れ先の生活環境を整える
本人の意思が重要なのは紛れもない事実です。
もし児相側が子どもとの面会に渋るようなら、私たち親に子どもの意思を悟らせたくないのかも?と疑っていいかもしれません。
ちなみに、受入先の候補として「私と共に暮らす」、という選択肢はありませんでした。
児相側はその状態で子どもを戻しても、「同じことの繰り返しになるだろう」と考えます。
生活環境の改善が見られないからです。
別居中の妻が戻り、以前のように家族で暮らしていたなら状況は変わったかもしれませんが.…
ただ、ひとつ言えること。
一時保護の原因を作った者の元に戻ることは非常に難しいでしょう。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
※当記事は私の経験を元に作成しております。 状況によって必ずしも同じ結果が得られないことをご承知ください。