こんにちは、単身生活中のダメ夫です。
数か月前、町内の70代の男性が亡くなりました。
それだけでは特別珍しいことではありません。
今回記事にした理由は、当事者が単身世帯で遺体の引き取り人がいなかったからです。
相続人がいない場合、葬儀・不動産・預金などはどうなるのでしょうか。
決して他人事ではありません。
ひとり暮らしを続ける中で、心配なことのひとつです。
最重要な課題といってもいいでしょう。
この記事の内容
- 一人暮らしの最後
- 亡くなったあとはどうなるのか(遺骨、不動産の処分など)
- 今のうちにできること
亡くなった経緯
昨年末、近所の人の携帯に「病院に連れて行ってほしい」との連絡がありました。
実は4か月ほど前にも自家用車で病院へ連れて行ったことがあったそうです。
つまり、今回が2回目となります。
今回は本人が車に乗り込むことができず、かつぐこともできなかったため救急車を呼びました。
そのあとは救急隊員に任せ、近所の人は救急車を見送ったそうです。
そして10日ほど後に市役所から電話があり、亡くなったことを告げられたそうです。
同時に身寄りなどに心当たりがないかどうか確認されました。
死因については教えてもらえませんでした。
町内会長が訃報の連絡等のため、問い合わせました。
「個人情報に関わることなので、一切お答えできません」とのこと。
遺骨、遺品はどうするのか
離婚歴があり、元の奥さんにも連絡はいったはずですが名乗りをあげることは無かったようです。
遺体の引き取り手がなかったため、行政側で火葬を行いました。
問題になるのは、その後の遺骨・遺品などの行方です。
引き取り手のない遺骨・遺品などは市などが一定期間(5年程度)保管するようです。
その後、処分といった形になるようですね。
遺骨は無縁塚といって、縁者のいない人たちが葬られる墓に入るようです。
不動産・預金など
不動産や預貯金などの行方です。
裁判所が選任した「相続財産管理人」が故人の財産(借金含む)を調査します。
相続人がいない場合は遺産を国庫に帰属することになります。
現在のところ家屋は車を含め、あのときのままです。
庭の草は伸び放題です。
ただ、あふれていた郵便物が最近では片付いていたので、どなたかが保全をしているようです。
元気なうちにやるべき準備
遺言書やエンディングノートを作成することをオススメします。
財産をどのように処分してもらいたいか文書で残すことは重要です。
身寄りがない場合、放っておけば国庫に帰属することになってしまいます。
お世話になった地域や病院、応援したい団体などに寄付するのもいいでしょう。
遺言は自宅や弁護士に依頼して保管するほか、法務局での保管も可能になったようです。
エンディングノートは自分の情報をまとめることが目的の一つです。
最近は株や預金などに電子的な媒体も多く、もしもの時、発見に時間がかかります。
終活というより、大切な自分の情報を見つめなおすという意味では有用だと思います。
価格もお手頃です。
あとがき
今回の出来事は身につまされる思いでした。
まとめ
- 身寄り(引き受け手)のない遺骨・遺品は行政の管理下に置かれる
- 相続人がいない財産は国庫へ帰属する
- 元気なうちに終活と向き合う
”人が亡くなる”ということはその人にとって人生の総決算であり、特別な意味を持つことだと思います。
もしもの時、どのようにして欲しいかぐらいは決めておきたいですよね。
一番大事なことは「残された人が困らないようにする」ことです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。