こんにちは、ダメ夫です。
自宅にコンセントを増やしたり、納戸に照明をつけたりしたいと思ったことはありませんか?
一定の電気工事を行うためには電気工事士の資格が必要です。
国家資格である電気工事士には第一種と第二種があります。
試験は筆記と技能がありますが実務経験などは問われません。
つまり、誰でも試験を受けることができます。
私は平成25年に第二種電気工事士の試験に合格しています。
独学での取得は可能か
可能です。
私は商業を修めており、電気に関しては全くの素人でした。
試験自体はそれほど難しいものではありません。
準備をしっかりして臨めば問題はありません。
筆記に関してはのべ60時間(1時間×2か月)でいけました。
問題がパターン化されており、毎年似たような問題が出ます。
技能も同じぐらいの時間を費やしました。
万全を期すなら、通信教育を申し込むのもいいでしょう。
試験の申込方法や合格率
電気工事士の試験は筆記のほかに技能試験があるのが特徴です。
筆記試験合格した後に技能試験を受けることができます。
※筆記試験には免除の項目があります。
申し込み方法と試験の内容
受験手数料 (非課税) | インターネット申し込み 9,300円 書面による申し込み 9,600円 詳細は 電気技術者試験センター(外部サイト) |
試験の内容 | 【筆記】 1.電気に関する基礎理論 2.配電理論及び配線設計 3.電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具 4.電気工事の施工方法 5.一般用電気工作物の検査方法 6.配線図 7.一般用電気工作物の保安に関する法令 【技能試験】 筆記試験の合格者と筆記試験免除者に対して、次に掲げる事項の全部又は一部について行います。 ①電線の接続 ②配線工事 ③電気機器及び配線器具の設置 ④電気機器、配線器具並びに電気工事用 の材料及び工具の使用方法 ⑤コード及びキャブタイヤケーブルの取付け ⑥接地工事 ⑦電流、電圧、 電力及び電気抵抗の測定 ⑧一般用電気工作物の検査 ⑨一般用電気工作物の故障箇所の修理 |
合格基準 | 【筆記】 100点満点中60点以上で合格 【技能試験】 重大な欠陥がなく、かつ軽微な欠陥が2つ以下で合格 |
詳細は 電気技術者試験センター(外部サイト) の受験案内をご覧ください。
合格率
筆記試験は60%前後、技能は70%前後の合格率です。
国家試験の中では高いほうだと思います。
【筆記試験】 過去5年 平均合格率 60.2%
年 度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
平成28 | 114,528 | 67,150 | 58.6% |
平成29 | 112,379 | 66,379 | 59.1% |
平成30 | 123,279 | 68,321 | 55.4% |
令和元 | 122,266 | 80,625 | 65.9% |
令和2 | 104,883 | 65,114 | 62.1% |
【技能試験】 過去5年 平均合格率 69.5%
年 度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
平成28 | 84,805 | 62,216 | 73.4% |
平成29 | 81,356 | 55,986 | 68.8% |
平成30 | 95,398 | 64,377 | 67.5% |
令和元 | 100,379 | 65,520 | 65.3% |
令和2 | 72,997 | 52,868 | 72.4% |
学習方法
筆記
ぶっつけ本番ではまず合格しません。
しっかりと対策をしましょう。
知識ゼロの私は、図解入りのテキストで学習しました。
「すいーっと合格」シリーズをオススメします。
画像や写真入りで見やすく、覚えるべきポイントが強調されています。
科目ごとに出題数が記されていて、どこに注力するか明確になっています。
繰り返し出題される問題が巻末にまとめてあります。
それらを完璧にすれば合格は見えてくるでしょう。
技能
技能問題は前もって13種類の候補問題が発表されます。
試験当日はそのうちの1つが出題され、持参した工具を使って指示通りに配線を行います。
まず、工具、部材、テキストを揃えます。
工具は指定工具がありますので注意が必要です。
ネットで電気工事士技能試験工具セットが販売されていますので利用するといいでしょう。
部材も同じくネットで販売されています。
「準備万端シリーズ」が定番ですね。
工具と部材を揃えると結構な出費になります。
少しでも安くしたいなら、ホームセンターでも揃えることもできます。
手間を考えるとセットで購入した方がいいと思います。
工具と部材がそろったら実際の施工練習を始めます。
公表されている13問の候補問題すべてが施工できるようにします。
候補問題の発表は単線図ですが、実際は複線図をもとに施工します。
実際の試験も単線図で出題されます。
技能試験の第一歩目は単線図→複線図への変換です。
技能テキストも「すいーっと合格」シリーズをオススメします。
単線図から複線図への変換例や、施工時に気を付ける点が分かりやすく解説されています。
技能試験の練習は楽しかったです。
合格したら
筆記、技能試験が合格したら免状の申請を行います。
実際に資格が必要な工事を行うためには「免状」が必要です。
住民票のある都道府県に申請します。
申請の方法については、各都道府県のホームページなどをご確認ください。
まとめ
まあまあ、費用の掛かる試験のひとつです。
電気工事の仕事に就く人はもちろん、興味のある人はチャレンジしてみてください。
最後に私が受験した会場の様子を報告します。
会場へは最寄り駅からバスで行きました。
駅周辺には受験者がたくさんいて、その流れにのっていけば会場までたどり着けます。
会場は筆記、技能ともに大学の校舎で行いました。
受験者はほぼ男性で、女性は20~30人に一人ぐらいでした。
年齢は様々です。
一番多いのは高校生~大学生ぐらいの人でしょうか。
私より年上らしき人も結構いました。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。